朝鮮時代、聡明な世子(セジャ)が宮廷の陰謀により命を狙われ、助かったものの記憶を失い、記憶を失った世子と今は庶民になってしまった初恋の相手との100日間の愛を描いた感動の時代劇です。
「100日の郎君様」のあらすじ
小さな恋の物語
王族の少年イ・ユルはある時、高官の娘であるユン・イソに一目ぼれ。
幼い彼はさっそく、少女に求婚します。
だけど、ここで政変が起こり、彼女の父親は謀反人に…。
父親を処刑された彼女は行方知れずになってしまいます。
イ・ユルの方は父親が王座についたので、そのまま、世子になりました。
成長したイ・ユルは…
心に多くの悲しみと恨みを持ちながらも、感情を表に出せない世子に成長し、口癖が気に入らないで、彼の傍にいる人には迷惑で、近寄りがたい人となってしまいました。
そんな世子でしたが、かつての初恋の相手、ユン・イソが忘れられません。
世子として妃を迎えているものの、世子嬪との夫婦仲を家臣にとがめられた彼はとんでもない命令を出してしまいます。
国中の適齢期を過ぎた男女は結婚すべき、というものでした。
暗殺者に襲われる
雨が降らず、干ばつで苦しんでいる民のために世子であるイ・ユルが雨乞いの祭祀に向かいます。
その途中で刺客に襲われ、かろうじて逃げられたものの、彼は記憶を失ってしまうのです…。
現在はホンシムと名前を替えたユン・イソの養父るヨン氏にイ・ユルは助けられるのです。
「100日の郎君様」の感想
世子は生活力のないダメ男?!
イ・ユルは自分の出した命令のため、成り行きでホンシムと夫婦ということになります。
イ・ユルには記憶がないので、ウォンドゥクという名前にされてしまい、本来望んでいた形とは全く違う結婚生活をホンシムと送ることになります。
尻に敷かれっぱなしの新婚生活が始まるのです…。
ウォンドゥク(イ・ユル)が薪割りも、縄編みもできないので、
なんとホンシムはアホ呼ばわりです。
朝、目覚めると、着ていたはずのチョゴリを着ていないウォンドゥク。
現状が呑み込めないウォンドゥクがホンシムに、
夜中に何をしたのか!というと、
ニコッと笑いながら、ホンシムはチョゴリを脱がせたというので、
今まで人に体を触られることを毛嫌いしていたウォンドゥクは気が動転します。
そして、これからはチョゴリではなく、この服を着るように言われた庶民の粗末な服に不平を言います。
それに対してもホンシムいい男は何でも似合うよと笑顔で不平を却下…。
また、大けがを負ったウォンドゥクに食べさせたお粥には、あるものが入っていたのですが、その正体を知り、ウォンドゥクは胃の中の物を履こうとします。
すると、もったいない!と言いながら、の口を押えるのです。
次に からそなたも食べてみよと言われると、
ホンシムは大きく首を横に振り、絶対に無理だと…。
こういうコミカルなシーンがドラマのいいアクセントになっていますね。
ウォンドゥクとホンシムの掛け合い漫才なところが何だか微笑ましく、ホッとします。
村の人たちも優しくて、ウォンドゥクの村での楽しい生活に花を添えています。
「100日の郎君様」のキャスト
ド・ギョンス / ディオ(イ・ユル 役 / ウォンドゥク 役)
一国の世子から記憶を失った庶民となり、互いに知らぬまま初恋の人と偽装結婚をするという何ともハチャメチャな設定ですが、はまり役ともいえます。
ド・ギョンスは俳優業の際に使っている名前です。
実はK-POPのEXOのメンバーでもあり、その際はD.O.(ディオ)という名前で活動し、EXOではメインボーカルを担当し、ダンスもキレッキレです。
ド・ギョンスの主な出演作
- 「大丈夫、愛だ」
- 「ボクらのラブ・アカデミー」
- 「あの日、兄貴が灯した光」
- 「スイング・キッズ」
「大丈夫、愛だ」では父から暴力を振るわれている母を助けるシーンがあるのですが、役者としてひたむきに演技に取り組んでいるディオが見れて、心をグッとつかまれ、今でも好きなドラマの一つです。
ナム・ジヒョン(ユン・イソ 役 / ホンシム 役)
元高官の娘だったことを感じさせない?!ナム・ジヒョンのホンシムとしての演技は自然で、新ラブコメの女王と言えますね。
「愛してると云って」で2004年に子役デビューを果たしたナム・ジヒョン。その後も次々と子役を演じ、子役としても数々の賞を受賞しています。
「ショッピング王ルイ」からヒロインとして出演し、パッチリとした目と自然な立ち振る舞い、そしてしゃべり方が可愛いことにも注目が集まり、一躍時の人となります。
その後も「100日の郎君様」を含め、注目作品にキャスティングされ続けている、これからも目が離せない女優さんの一人です。
ナム・ジヒョンの主な出演作
- 「愛してると云って」
- 「善徳女王」
- 「ショッピング王ルイ」
- 「あやしいパートナー」
- 「リセット~運命をさかのぼる1年~」
キム・ソンホ(チョン・ジェユン 役)
漢城府の役人を演じるのですが、ここでも最強二番という異名を遺憾なく発揮しています。
キム・ソンホの主な出演作
- 「キム課長とソ理事」
- 「ウラチャチャワイキキ2」
- 「君のハートを捕まえろ!」
- 「スタートアップ」
- 「海街チャチャチャ」
ハン・ソヒも世子嬪キム・ソへとして出演しています。
「100日の郎君様」のロケ地
ロケ地もコロナ禍の前はツアーが組まれるほど、人気となりました。
王宮のシーンはMBCの時代劇セット場である龍仁大長今パーク。ここでは「宮廷女官チャングムの誓い」、「イ・サン」、「朱蒙」、「太陽を抱く月」など数々の名作ドラマが誕生しています。
印象深い橋の上でのシーンはソウル市の南に位置する京畿道(キョンギド)の龍仁(ヨンイン)市韓国民俗村で撮影されました。
竹藪や山の中のシーンは釜山のアホプ山の森、庶民として暮らした村は韓半島の一番下の方に位置する全羅南道(チョルラナムド)の順天(スンチョン)市にある楽安邑城民俗村(ナグァンウッソンミンソッチョン)で撮影されました。
一見地味そうなのに、よく見たら意味わからんくらいイケメンのド・ギョンス。
歌を歌ってる時の男らしいド・ギョンス(ディオ)だったり、バラエティー番組で見せるかわいいド・ギョンス(ディオ)を一度に楽しめるドラマが「100日の郎君様」です。
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